ASSETLEAD COLUMN

アセットリード会長の社会・経済コラム(2018/9/5)

スポーツ界で続く、不祥事ではない体質の問題



アジア大会でメダルラッシュが続いたが、またしても起こった不祥事は、男子バスケットの日本代表の4人が公式ユニホームを着たまま、歓楽街で買春行為をしていたというニュース。そもそも人間として買春行為は許せないが、よりによって、栄えある舞台での軽はずみな行為に国民は驚いた。

最近ではリオ五輪の体操代表の宮川選手が、体操協会のトップの塚原夫妻をパワハラ被害で告発。
5月には日大アメフト部の悪質タックル問題から、監督、コーチの追放処分、そして日大理事長までに追求の矛先は続いた。また日大のチアリーダー部のパワハラ問題も噴出した。さかのぼるとレスリング協会の国民栄誉賞の伊調選手への栄強化本部長のパワハラや女子柔道のロンドン五輪の監督らによる暴力暴言など、そしてボクシング連盟の山根会長の独裁的体制など不祥事ラッシュは続く。
さらにあろうことか、武士道精神の全日本剣道連盟の昇段審査におけるワイロの横行である。
スポーツマン精神を謳う、その後ろで数多くの権力乱用や不正が平然と行われ、誰もそれに逆らえない村八分の掟がまかり通る闇社会同然である。

かつて「健全な肉体に健全な精神が宿る」として軍隊的な鍛錬と理不尽な命令に従う国民を作ることにこのスローガンは使われた。ドイツのヒトラーのナチスがしかりであり、我国の戦前の軍国教育もしかりである。しかし障害者差別にもつながるおそれのあることは、今や、世界の常識となっている。
この様な外部からは閉鎖された社会で、一度権力の地位につくと、もともと上意下達の徹底した組織では「自分は偉い、何をやっても許される」と人間としては三流の指導者ほど勘違いするのである。

今回、ロンドン五輪金メダリストで世界ボクシング協会(WBA)世界チャンピオンの村田諒太選手がフェイスブックに投稿して話題になった指摘を最後に書いておく。

「そろそろ潔く辞めましょう、悪しき古き人間達、もうそういう時代じゃありません」

さすが世界の頂点を極めた男の真骨頂である。
2020年オリンピックを前にして、もう少しで年号も改まる。まさしくもうそういう時代じゃないのである。

飯塚良治(株式会社アセットリード 取締役会長)

オリックス信託銀行(現オリックス銀行)元常務。投資用不動産ローンのパイオニア。
現在、数社のコンサルタント顧問と社員のビジネス教育・教養セミナー講師として活躍中。